不倫での離婚について弁護士に聞く

離婚相談と不倫

意外!キスだけでは、不倫と定義するのは難しい
不倫は離婚事由の一つとして認められ、夫婦関係が破綻していることになるので、きちんと立証すれば離婚できます。ただし「不倫」と一言で言っても、どのラインを越えたら不倫になるかは、人それぞれの感覚や倫理観によって違いますよね。非常に曖昧なものです。しかし、法律上では不倫とは「一夜を共にする」かどうか、が判断の分かれ目となります。食事に行くとかキスをするとかは、不倫、いわゆる民法上の不貞行為=離婚事由には当てはまらないんです。

裁判では、一夜を共にしたかどうかを証拠をもって立証しなければなりません。最近はもっぱらメールが証拠となることが多いです。「昨日は良かったよ」とかそういう内容のメールが見つかったとします。それを見て「たまたま泊まっただけで、手を出していない」と言ったとしても、そのメールが1件ではなく、何件も残っている場合は、かなり確度の高い証拠となります。
メールのほかには、探偵を使ったりして、浮気相手とラブホテルに入る瞬間を押さえるということもある。これはほぼ確実な証拠になります。
「旅行をしていたレシート」というのもよくあるのですが、誰と行ったかを立証するのは意外に難しいので、決定的な証拠というには、ちょっと弱いんですよね。。


不倫を裏付けるメールを押さえる方法
浮気の兆候として分かりやすいのが、携帯電話を自分の手元に置きたがること。鉄則ですね(笑)。ロックをかけたりもします。もちろん浮気相手とメールでやり取りしているからなので、それを証拠として押さえたい。
電話会社によっては、携帯のメールを消去したとしても、サーバ上で1ヶ月ほど保存しています。例えばauなら、ネットの暗証番号さえ分かれば、Webで1ヶ月分を閲覧することができるんです。とはいえ、メールは個人的なものなので、法的に提出させることは犯罪に関わる場合以外は不可能なんですが。まぁいわゆる夫婦の力関係を使って出させるというのはできると思います。


浮気相手の「既婚者だと知らなかった」の真偽は、出会い方と期間がカギ
不倫で離婚訴訟になった場合、浮気相手にも慰謝料の請求ができますので、当然「既婚者だと知らずに付き合っていた」と言うケースはありますよ。その場合は、浮気相手が既婚の事実を知っているかどうかを立証していくことになります。これは、明確な証拠が挙げにくいので、結構ハードルの高い作業になります。
例えば、浮気していた場所一つとっても、家で浮気していればさすがに結婚してるかどうか分かるでしょうが、外で会っているだけだったら分からないかもしれない。また、出会う前の人間関係があれば、既婚者かどうかを知っている可能性も高くなりますが、出会い系サイトで出会った人が、既婚者かどうかなんて普通は分からないでしょうし。後は、付き合っていた期間が長ければ、既婚の事実を知っていた可能性も高くなる。まぁ、2~3年付き合って、実は人妻だったと発覚することもなきにしもあらずですが。こういう状況によることなので、立証は難しいのが本音ですね。